交渉学を学ぶメリットとは

交渉学を学ぶメリットとは
本記事は、毎週水曜日にお届けしているメルマガ『ウィンベル式 無敵の交渉学』のVol.07を再構成したものです。

交渉学はさまざまな場面で応用できます

今回は少し視点を変えて、そもそも交渉学を学ぶことにどのようなメリットがあるのかをお伝えします。

私は、交渉学は非常に幅広く応用できる学問だと考えています。

実際に私は、交渉学の考え方を、日常的な人付き合いをはじめ、会社の人事労務管理、クライアントとの関係づくり、クレーム対応など、さまざまな場面で活用しています。

では、なぜ交渉学はこれほど多くの場面で応用できるのでしょうか

その理由は、交渉学という学問が成立した経緯にあります。

交渉学はさまざまな学問を基礎としています

そもそも交渉学は、他の学問と融合する形で確立されました。

具体的には、経済学におけるゲーム理論をはじめ、行動心理学、行動科学、政治学、法学、経営学など、さまざまな学問を基礎として、次第に体系化されてきました。

このような成り立ちがあるため、交渉学は特定の業界や場面に限定されず、幅広く応用できるのです。

私自身、交渉学に関する勉強会や研修を依頼されることがあります。

依頼元は民間企業だけではありません。地方自治体、学校、医療機関、社労士会をはじめとする士業団体など、さまざまな団体からご依頼をいただいています。

それだけ交渉学は、多くの分野で役立つ学問だといえます。

交渉学の考え方は変化しています

交渉学では、ひと昔前まで「いかに自分が勝つか」、つまり「相手よりも多くのパイを得るか」という考え方が主流でした。

しかし近年では、協調的な手法を通じて全体の利益を増やし、お互いにより大きな利益を得るという考え方が主流になっています。

簡単にいえば、限られたパイを分けるのではなく、パイそのものを広げるという考え方です。

私も、この後者の考え方を基本として交渉学を教えています。

もちろん、状況によっては、相手よりも多くのパイを得るという前者の考え方で交渉すべき場面もあります。

大切なのは、それぞれの状況に応じて、適切な交渉の考え方や手法を選ぶことです。

交渉の技術は実践によって身につきます

次回以降は、パイを広げるという考え方を基本として、さまざまな具体例や交渉手法をお伝えしていきます。

ただし、交渉の技術は、知識を得るだけでは身につきません。実際の場面で繰り返し実践することが重要です。

この内容を通じて交渉に関する知識を得たら、ぜひ日常生活や仕事の中で実践してみてください。

実践を重ねることで、交渉が面白いようにうまく進むことを実感していただけると思います。

交渉の技術を身につけることで、皆さんの生活がより豊かになることを願っています。

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弁護士山口真彦
山口真彦
弁護士

福岡県出身。

弁護士登録前は、中小企業で営業職を経験したのち、大手資格試験予備校にて行政書士・司法試験講座の講師を務め、全国1位の売上を記録。

現在は、弁護士兼社労士として企業の労務問題をメイン業務とし、専門である交渉学の知見を活かし、労働問題を「裁判をせずに、紛争を早期かつ円満に解決すること」を信条としている。

2024年には九州大学ビジネススクールを修了し、MBA(経営学修士)を取得。「法律×交渉学×経営」の視点から、企業で起きる労務問題に対して、実践的な解決策と科学的根拠に基づく防止策を提案している。

2025年、マサチューセッツ州立大学MBA講師に就任。

PROFILE