交渉における4つの原則とは
交渉における4つの原則とは
前回の「交渉のイメージを一変させます」では、私がお伝えする交渉術の目的は、優れた合意、すなわち当事者の利益を可能な限り満たした合意を、効果的かつ友好的にもたらすことであるとお話ししました。
本日からは、この目的を達成するために、交渉の場で私たちが立脚すべき原則について解説していきます。
その原則は、次の4つです。
今回は、この中の「①人」についてお話しします。
「人」という原則が意味するもの
「人」という原則は、交渉がうまくいかない大きな原因の一つである、人は感情を持っているという点に注意を向けるものです。
交渉は合理的に進めるべきものですが、実際の現場では感情が大きく影響します。
そして、その感情が交渉を難しくしてしまう場面は少なくありません。
感情が交渉を壊してしまう典型例
次のような場面を考えてみてください。
会社と、その会社から業務を委託されているフリーランスとのやり取りです。
会社の担当者が納期の前倒しを依頼したところ、フリーランスは難しいと回答します。
すると担当者は不満を抱き、強い言葉で圧力をかけます。
それに対してフリーランスも反発し、最終的には交渉が決裂してしまいます。
このやり取りでは、双方の発言の裏にある感情がエスカレートし、建設的な話し合いができなくなっています。
結果として、お互いにとってメリットのある合意には至っていません。
問題に着目すれば交渉は変わる
この事例を第三者の立場で見ると、冷静に判断できるのではないでしょうか。
本来着目すべきは、「10月末までに納品するためにはどうすればよいか」という問題そのものです。
相手の態度への不満や感情的な反応ではなく、解決すべき課題に焦点を当てるべきです。
感情を切り離し、問題に集中することができれば、より建設的な交渉が可能になります。
「人と問題を切り離す」という考え方
交渉において重要なのは、人と問題を切り離すことです。
相手への感情と、解決すべき問題は本来別のものです。
この2つを混同してしまうと、交渉は一気に難しくなります。
逆に言えば、問題にフォーカスすることで、双方にとってより良い解決策を見出すことができます。
ぜひ実生活で意識してみてください
具体的にどのように対応すべきかについては、ぜひご自身の立場に置き換えて考えてみてください。
それぞれの立場でどのような対応ができたかを想像することが、理解を深めることにつながります。
本日は、交渉をうまく進めるための原則の一つである「人」についてお伝えしました。
日常の中でも、感情が原因でうまくいかなかった経験はないでしょうか。
ぜひ、交渉の場面で意識してみてください。
次回もお楽しみに。
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