交渉のイメージを一変させます
はじめに
早速ですが、前回の宿題はいかがでしたでしょうか。
「交渉を終えたとき、ポジティブな感情になっているのは、どのような結論が導かれた場合か」を考えていただきました。
さまざまな答えを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
私の答えは、当事者双方の利益を可能な限り満たし、双方が納得できる結論が導かれたときです。
自分だけが得をすればよいのでしょうか
もちろん、自分が望む利益を得られれば十分だと考えることもできます。
しかし、本当にそれでよいのでしょうか。
たとえば、次のような場面を想像してみてください。
そこで奥さんに焼肉へ行こうと伝えたところ、奥さんは服に匂いが付くことを理由に、イタリアンでパスタを食べたいと言いました。
このとき、もし相手の気持ちを考えず、強引に焼肉へ行くことを決めてしまったとします。
確かに、あなたは自分の望みを実現できるかもしれません。
しかし、その食事の時間は本当に楽しいものになるでしょうか。
おそらく、ポジティブな感情にはなりにくいはずです。
双方の利益を満たすという視点
では、もう少し相手の立場を考えて交渉した場合はどうでしょうか。
肉を食べたいあなたと、パスタを食べたい奥さん。
イタリアンレストランの中には、肉料理を提供している店もあります。
そのような選択肢を見つけることができれば、双方の利益を満たす結論に近づきます。
そして、その結果として、あなた自身もポジティブな感情を得られるはずです。
これからお伝えする交渉学とは何か
これから私が皆さんにお伝えしていく交渉学は、従来の「勝ち負け」を前提とした交渉のイメージを覆すものです。
交渉学に裏付けられた交渉術を身につけることで、当事者双方の利益を可能な限り満たし、双方が納得できる結論を導くことができます。
私たちが目指すべき交渉術とは、優れた合意、すなわち当事者の利益を可能な限り満たした合意を、効果的かつ友好的にもたらす交渉術です。
この力を身につけることで、日常的に行われる交渉を前向きに進められるようになります。
その積み重ねが、人生をより豊かなものにしていきます。
ぜひ、この交渉学を一緒に学んでいきましょう。
交渉がネガティブだと、日常もネガティブになる
次回からは、このような交渉を実現するために知っておくべき原則についてお話しします。
どうぞ次回もお楽しみ。
すぐに役立つ交渉学と労務管理をメールで学ぶ
弁護士山口真彦によるメールマガジン「ウィンベル式経営三種の神器―労務×交渉学×MBA―」では、ビジネスの現場ですぐに活かせる交渉学の実践的な解説や、経営者が押さえておきたい労務管理のポイントを、毎週わかりやすくお届けしています。
ここでしか読めない最新情報や具体例も配信しています。
お名前とメールアドレスだけで簡単に登録できますので、ぜひお気軽にご登録ください。



