皆さんにとって交渉ってどんなイメージですか?

皆さんにとって交渉ってどんなイメージですか?
本記事は、毎週水曜日にお届けしているメルマガ『ウィンベル式 無敵の交渉学』のVol.01を再構成したものです。

このコラムでお伝えすること

ウィンベル合同会社/ウィンベル法律事務所代表、弁護士の山口です。

このコラムでは、私の専門分野でもある交渉学について、基本的な考え方をお伝えしていきます。

より踏み込んだ内容については、随時、動画セミナーの形式でご紹介する予定です。その際には改めてご案内しますので、ぜひご覧ください。

「交渉」と聞いて、何を思い浮かべますか?

早速ですが、皆さんにとって「交渉」とは、どのようなイメージでしょうか。

少しだけ立ち止まって、考えてみてください。

交渉は英語で「ネゴシエーション(negotiation)」と呼ばれます。

この言葉を分解すると、「neg」は否定、つまり「not」を意味し、「otiation」はラテン語の otium(オティウム) に由来し、「心の平静」や「楽しさ」を意味すると言われています。

つまり、交渉という言葉には、「心が乱されるもの」「楽しくないもの」といった意味があるのです。

どうでしょうか。

皆さんが抱いている「交渉」のイメージも、どこかネガティブなものではないでしょうか。

多くの人が抱く、交渉のネガティブな印象

たとえば、次のようなイメージを持っていないでしょうか。

  • 交渉は、奪うか奪われるかのゼロサムゲームである。
  • 交渉は、相手を論破し、打ち負かすものである。
  • 交渉は、結局のところ口が上手い人が勝つものである。

こうした印象を持っている方も少なくないはずです。

私たちの生活は交渉で溢れている

では、このイメージを抱いたまま、私たちがどのような場面で交渉を行っているかを考えてみましょう。

たとえば、

  • 国家間の紛争を止めるための和平交渉。
  • 各省庁が行う予算獲得のための概算要求。
  • ビジネスにおける契約交渉。
  • 近所の八百屋での値引き交渉。
  • 夫のお小遣いの増額交渉。
  • 子どもが欲しい物を買ってもらうための交渉。

挙げ始めると、キリがありません。

つまり、私たちの生活は交渉で溢れているのです。

さまざまな場面で行われた交渉の積み重ねが、今の私たちの生活を形づくっていると言っても過言ではありません。

交渉とは、二人以上の間に利害の不一致が生じたときに、その不一致を埋めるための手段です。

そう考えると、交渉が日常茶飯事であることは、自然なことだと理解できるのではないでしょうか。

交渉は、弁護士など特定の職業の人だけに関わるものではありません。

交渉がネガティブだと、日常もネガティブになる

ここまでの話を踏まえて、改めて「交渉」のイメージに戻ってみましょう。

交渉は日常的に行われるものです。

もしその交渉がネガティブなものだとしたら、私たちの日常はネガティブな感情に支配されてしまいます。

そのような生活を、皆さんは送りたいでしょうか。

これからお伝えする「ポジティブな交渉」

そこで、私がこれからお伝えしていく交渉は、もっとポジティブなものです。

皆さんの「交渉」に対するイメージを大きく変える考え方や交渉術を、このコラムを通じてお伝えしていきます

今回はここまでです。

おわりに

最後に、次回までの宿題です。

今回の内容を踏まえたうえで、「交渉を終えたときに、自分がポジティブな感情になっているのは、どのような結論に至った場合なのか」を想像してみてください。

それでは、次回をお楽しみに。

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弁護士山口真彦
山口真彦
弁護士

福岡県出身。

弁護士登録前は、中小企業で営業職を経験したのち、大手資格試験予備校にて行政書士・司法試験講座の講師を務め、全国1位の売上を記録。

現在は、弁護士兼社労士として企業の労務問題をメイン業務とし、専門である交渉学の知見を活かし、労働問題を「裁判をせずに、紛争を早期かつ円満に解決すること」を信条としている。

2024年には九州大学ビジネススクールを修了し、MBA(経営学修士)を取得。「法律×交渉学×経営」の視点から、企業で起きる労務問題に対して、実践的な解決策と科学的根拠に基づく防止策を提案している。

2025年、マサチューセッツ州立大学MBA講師に就任。

PROFILE